「ミカン産地としての将来を見据えたとき、法人化して自分たちで販売することが必要と考えた」と話すのは、三重県南伊勢町五ヶ所浦の農事組合法人土実樹の溝口安幸代表理事(64)。2000年の法人設立以来、直売を柱に経営を拡大し、現在、温州ミカンを柱に、中晩かんなど計7ヘクタールを栽培する。加工品にも力を入れ、ジュースや菓子など多彩な商品を開発。行政や商工会などとも連携し、地域ブランドとして販路を広げている。「若い人を呼び込みながら、地域全体で盛り上げていきたい」と雇用や人材育成に継続して取り組んでいる。
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〈写真:甘夏の出来を見る溝口代表〉