2018年の農林水産物の輸入額が、前年比で3.2%増加し、過去最大の9兆6688億円に上ることが財務省の貿易統計で明らかになった。輸出額の9068億円を差し引いた農林水産物の貿易収支は、8兆7620億円(前年比2.3%増加)の輸入超過となっている。気象災害や天候不順による国産の価格高騰によって、安定的かつ安価に手当てできる輸入品を求める需要が高まったことが要因だ。政府は19年までに輸出額1兆円の目標を掲げおり、輸出促進政策などから前年産比で12.4%伸びている。しかし、それ以上に輸入額は巨額で、増加に歯止めが掛からない状況だ。
(6面・流通)