気象災害が数多く発生した「平成」の時代が、間もなく終わろうとしている。約30年の間に、農業被害の大きな要因だった東北地方の冷害に代わって高温障害が問題となったことに加え、巨大地震や集中豪雨、相次いで接近・上陸する台風など、わが国は甚大な被害に幾度となく見舞われてきた。被災から長い時間が経過しても、経営や生活の再建が十分でない農業者も少なくない。まさに自然災害とともにあった時代だと言える。改めて、私たちが経験した平成の気象災害を振り返る。
(7面・特集)
〈写真:りんご台風の落果被害に遭った青森県内の農家(平成3年9月の台風19号)〉