有機農業分野で実践されている技術の中には、効果やメカニズムが十分に解明されていないものも少なくない――。特に米ぬかを水田に散布することで除草効果を狙った取り組みが多いものの、これまでその理由が明らかでなかった。農研機構・中央農業研究センターがこのほど福島県郡山市で開いた有機農業のセミナーで、米ぬか散布による水田のコナギ除草について、コナギの発芽を抑制する化学的・物理的要因などが示された。今後、土壌診断に基づき、米ぬか施用量や時期を決定する指針づくりも期待できるという。
(15面・営農技術)