中華料理など、多くの料理に欠かせない食材のキクラゲは、国内消費量の9割以上を中国産が占めている。奈良県五條市相谷町の株式会社アスカグリーンファームでは、一般的な黒キクラゲに加え、栄養価の高い白キクラゲも栽培、菌床作りから加工までを一貫して自社で行い、高品質な国産品として市場に評価されている。生産者人口の増加を促す事業も開始し、「奈良県から国産キクラゲをリードしたい」という思いのもと、市場の開拓に励んでいる。
(8面・流通)
〈写真:「白キクラゲは光や熱に特に弱いので、遮光を徹底する」と説明する生産部の蔡顯人(さいけんと)さん〉