JRの最寄り駅から車で30分以上も要する山間地で、野菜を使ったジェラート店が消費者から人気を博している。和歌山県紀美野町三尾川で、キャベツやサツマイモなど少量多品目の野菜を約1ヘクタールで栽培する宇城哲志さん(44)は、自家産野菜などを材料にしたジェラート専門店「Kiminōka(キミノーカ)」を経営する。野菜とジェラートというユニークな組み合わせや、人里離れた場所で営業する希少性が"売り"だ。実際に買い求めに来た人が魅力を発信するなど、若い世代を中心に、多くのファンを獲得している。
(9面・流通)
〈写真:「ちりめんキャベツとヘーゼルナッツ」など3種類のジェラートを手に宇城さん〉