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農産物輸出 2018年も過去最高に 一兆円目標近づく(2面・総合)【2019年2月3週号】

 農林水産省は8日、2018年の農林水産物・食品の輸出金額(速報値)が前年産比12.4%増の9068億円になったと発表した。6年連続で過去最高を更新した。政府は環太平洋連携協定(TPP)11と日・欧州連合(EU)経済連携協定(EPA)の発効も踏まえ、19年の輸出額1兆円目標の達成に向けた取り組みを強化する方針だ。日本は人口減少社会を迎えており、中長期的には海外の市場開拓が重要な課題となる。ただ、現状では輸出額の約6割は加工品が占める。生産現場では「輸出に取り組んでも農家の利益につながらないのでは」と懸念も聞こえる。農業所得の向上に確実につながる輸出振興体制の確立が求められる。

(2面・総合)