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砕米を葉山牛のエコフィードに 炊飯給与し脂の質改善 ―― 石井牧場・神奈川県葉山町(9面・営農技術)【2019年2月3週号】

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 黒毛和種の肥育を手掛ける神奈川県葉山町上山口の石井牧場(石井裕一代表=43歳)は、食品製造工程で廃棄されるおからやビールかす、砕米を"エコフィード"として活用した自家配合飼料を給与し、生産費を抑えながら肉質を高め、ブランド和牛「葉山牛」を生産している。飼料は砕米を炊飯していることが特徴で、軟らかく炊いたものを1頭1日当たり1キロ給与。「加熱処理によって消化・吸収が向上し、肉の脂質が改善された」と石井代表は話す。また、神奈川県内で肉用牛の牧場として初となるHACCP認証を取得。徹底した衛生管理で健全な飼養環境を構築し、疾病減少にも成果を上げている。

(9面・営農技術)

〈写真:「健康体で、安定して餌を食べるように育てている」と話す石井代表〉