農林水産省は6日、愛知県豊田市の養豚場で豚コレラの感染が確認されたと発表した。さらに当該農場が出荷した豚が搬入された長野、岐阜、愛知、滋賀、大阪の5農場と1施設でも感染を確認。昨年9月の岐阜県での感染確認以降、防疫対策が講じられてきたが封じ込めに失敗し、ウイルスは1府4県に拡大した。政府は同日、関係閣僚会議を開き、菅義偉官房長官は関係閣僚に対し、迅速な防疫措置の実施や関係自治体との連携強化などを指示した。豚コレラのまん延は、国内養豚の危機に直結する。政府は感染ルートの解明を急ぐとともに、官民挙げて防疫対策を総点検し早期封じ込めに一丸となって対応する必要がある。
(2面・総合)