地域で「厄介もの」扱いされている、いわゆる「放置竹林」の有効活用が、宮崎県都城市を起点に進んでいる。県畜産試験場家畜バイテク部が確立した竹・竹葉(ササ)をサイレージ化する基礎技術を使って、製材や粉砕処理を行う民間企業が独自技術をかけ合わせて飼料や肥料として製品化。県内農家を中心に利用者が増加している。里山の環境保全と新たな未利用資源の活用の両立に、期待が寄せられている。
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〈写真上:「全国の農家に取り組みを自信を持って発信できる」と話す木下行春さん(左)は全国指導農業士連絡協議会会長を務めた経験がある。大和フィロンティア(株)代表の田中浩一郎さんとともに〉
〈写真下:大和フロンティアは笹サイレージの生産ラインで特許を取得している〉