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2019年産米の適正生産量17万トン減 需給安定へ正念場(2面・総合)【2018年12月2週号】

 農林水産省は11月28日、2019年産主食用米の適正生産量を718万~726万トンとする需給見通しを発表した。18年産(735万トン)に比べ、9万~17万トンの減少。高齢化や人口減少に伴う米消費の減退加速を踏まえ、需要量の減少幅が従来の年間8万トンから同10万トンに拡大するとの予測に基づき設定した。"米政策の見直し元年"となった18年産米の需給は、生産量が適正生産量を下回ったことから安定推移している。ただ、全国の作況指数が「99」となったことが要因で、主食用米の作付面積は拡大した。今後、米消費の減退加速が見込まれる中、19年産米の需給調整は正念場を迎える。政府には、需要に応じた生産に向けた産地の取り組みをしっかりと後押しすることが求められる。

(2面・総合)