水稲と大豆を合計45ヘクタールで栽培する宮城県加美町平柳の有限会社平柳カントリー農産(我孫子弘美代表、65歳)では、耐倒伏性が極めて強い飼料用米「夢あおば」を2.4ヘクタールで作付けて、地域平均を上回る10アール当たり収量を確保している。大豆との交互作付けで土壌に残留する固定チッ素などを活用するほか、牛ふん堆肥やエノキダケの廃菌床堆肥を投与して地力維持を図る。また1株当たりの苗本数を7本に増やしてもみ数を確保し、収量の向上につなげる。2016年産収量はもみ換算で10アール当たり1トンを達成した。極晩生で耐冷性に優れる「東北211号」なども栽培し、作業時期を分散して安定的な多収生産を実現している。
(13面・営農技術)
〈写真:収穫が間近に迫った飼料用米の生育を確かめる佐々木郁郎専務(撮影日:10月中旬)〉