宮崎市で母牛80頭規模の和牛繁殖を営む岩切治俊さん(67)は、水田16ヘクタールを自給飼料の生産基盤に活用し、稲発酵粗飼料(WCS)に加え、飼料用米を使った「もみ米サイレージ」(ソフトグレインサイレージ、SGS)を生産する。栄養価が高いため濃厚飼料の代替に利用でき、常温での長期保管にも適する。今年はSGSを使った和牛肥育にも挑戦し、年明けまでに初出荷を予定する。飼料用米生産に対し「自給率向上や水田維持に必ず意義がある」と強調する。
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〈写真:SGSの品質を見る岩切治俊さん。「きちんと発酵している匂いがする」と話す〉