ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

生息域広がるアライグマ 専用わなで効率良く捕獲・埼玉県が民間企業と共同開発(12面・資材)【2018年10月4週号】

181024_5.jpg

 特定外来生物に指定されるアライグマ。近年、生息域が大きく広がり、農作物などへの被害が増えている。環境省の調査によると、この10年ほどで分布範囲は約3倍に拡大。市街地での出没も見られ、秋田や高知、沖縄の各県を除く44都道府県で確認されている。こうした状況に歯止めをかけようと、埼玉県ではアライグマ専用の捕獲器を民間企業と共同で開発。従来の箱わなでは、タヌキやネコなどもかかってしまうことが問題になっていたが、前足の器用さを逆手に取った仕組みで、アライグマだけを捕まえる。繁殖に捕獲が追いつかない中、頭数抑制と被害軽減に期待が大きい。

(12面・資材)

〈写真:専用捕獲器の仕組みを説明する埼玉県農業技術研究センターの小川倫史主任〉