農業共済新聞が全国のNOSAIを対象に行った夏場の乳牛・肉牛における共済事故の調査で、猛暑だった今夏は熱射・日射病による病傷事故、死廃事故の件数が昨年に比べ大幅に増えていることが分かった。38道府県から回答があり、6~8月に発生した熱射・日射病による病傷事故は2401件で、前年同期より543件増え、死廃事故は1021件となり324件増加した。連日の記録的な高温や日照りなどが主な原因とみられる。今後も夏場に受けた暑熱ストレスの影響により家畜事故の発生なども懸念されることから、NOSAIでは引き続き一頭一頭の状態に適した細心の飼養衛生管理を呼び掛けている。今夏の家畜への影響や、畜産・酪農経営の安定を支える家畜共済について、共子さんが済太郎くんに聞いた。
(5面・農業保険)
〈写真:NOSAIの損害防止事業でも暑熱対策を行っている。ドロマイト石灰を屋根に塗布し室温上昇を抑える〉