岐阜市の養豚場で豚コレラウイルスが確認された問題で、岐阜県は13日、発生農場と同じ堆肥場やと畜場を使うなどした関連13農場の豚を遺伝子検査した結果、全て陰性だったと発表した。ただ、侵入経路は不明な上、同市内の野生イノシシの死骸から陽性反応が出るなど状況は予断を許さない。発生農場周辺の消毒など防疫措置の徹底を基本に、一刻も早い封じ込めへ全力を挙げる必要がある。また、中国では治療法だけでなく、ワクチンがないことなどから豚コレラ以上の脅威とされる"アフリカ豚コレラ"の感染が急拡大している。水際対策の強化など、国を挙げた侵入防止対策の徹底も求められる。
(2面・総合)