「自給率0.1%」といわれるゴマの栽培に、宮崎県三股町の生産者グループ「霧島会」(佐澤隆一会長=68歳)が挑戦している。同会は定年退職者を中心に発足し、農薬・化学肥料不使用でゴマを栽培。国産の希少性や品質の高さで全国にファンをつかむ。ブランド確立を目指し、町や商工会などが連携したプロジェクト委員会も立ち上がり、精力的に活動。菓子や飲食店のメニューなどさまざまな商品が開発され、地域活性化にもつなげている。現在は需要に生産が追い付いていない状況で、収量の確保が課題だ。今後は省力的な栽培技術の確立や、新たな生産者を募ることで面積を拡大し、より強い産地を目指す。
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〈写真:ゴマの圃場で生育を確認する佐澤会長(左)と下石さん〉