農林水産省はこのほど、2017年の49歳以下の新規就農者数が2万760人となり、4年連続で2万人を超えたと発表。特に新規参入者は年齢別の統計開始(07年)以降、最多を更新した。一方で、新規自営農業就農者(親元就農者)数が3年連続で前年割れとなったことなどから、総数は2年連続で前年を下回った。さらに50歳以上を含めた新規就農者数全体も3年ぶりに6万人を割り込んだ。農家の高齢化や担い手不足が深刻化する中、地域農業の永続には人材の育成・確保は喫緊の課題だ。若い担い手はもとより、性別を超えた多様な年齢構成の新規就農者を後押しする対策を強化・てこ入れする必要がある。
(2面・総合)