福井県越前市大塩町で水稲26ヘクタールを栽培する農事組合法人高山農園は、米ぬかを圃場へ還元して微生物などが豊富な軟らかい土づくりを実現し、機械除草での抜き取りをしやすくしている。家族とともに農園を経営する高山弘和さん(66)は「地面がトロトロになって雑草も生えにくい。除草は土づくりが大切」と話す。発生初期からの機械除草を中心に防除し、全圃場で除草剤散布を1回以下に抑える。土づくりの継続により、昨年は機械除草せずに対策できた圃場もあり、さらなる省力化と増収に向けて研究に励んでいる。
(13面・営農技術)
〈写真:「今年もしっかり雑草が防げている」と中干し時期の水田で高山さん〉