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スプリンクラーで薬液散布 ドリフト減少 都市部のナシ園に対応(15面・営農技術)【2018年6月4週号】

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 埼玉県農業技術研究センターは、スプリンクラーを利用したナシ園の省力的な防除法を検討し、技術確立へ向けた研究開発を進めている。スプリンクラーによる薬液散布は、スピードスプレヤー(SS)と比較して短時間で作業でき、ドリフトや騒音が少ないことが特徴。そのため、特に近隣住民や周辺環境への配慮が求められる都市部の園地での活用に期待が大きい。SSとの比較試験では、防除効果は若干劣るものの、同等の品質・収量を確保した。同センターでは今後、スプリンクラーの、より効果的な使用法についてマニュアル化する計画だ。

(15面・営農技術)

〈写真:スプリンクラーを説明する浅野専門研究員。棚上に二つ、棚下に一つのノズルがあり、薬液を立体的に散布する〉