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18年産適正生産量 ミカンは過去最少 生産基盤の強化急げ(2面・総合)【2018年6月3週号】

 農林水産省は13日までに、2018年産温州ミカンの適正生産量を84万トンに設定したと発表した。リンゴは81万トンで、ともに予想生産量が需要量を下回ったため、予想生産量をそのまま適正生産量にした。18年産需給は、引き締まり傾向が予想されるものの、ミカンの適正生産量は01年以降最少となるなど、生産・需要とも縮小傾向が続いており、生産基盤の強化と需要の掘り起こしが喫緊の課題だ。特に多くの産地で高齢化などによる離農や廃園の増加に歯止めがかからず、担い手の確保や高度な栽培技術の継承などは待ったなしの状況にある。永年作物である果樹の特性なども踏まえ、果樹農業の振興対策の強化・拡充が求められる。

(2面・総合)