韓国や中国、ロシアなどで口蹄疫の発生が相次ぎ、季節も夏に向かう中、家畜伝染病の侵入・まん延に備える防疫対策の重要性はこれまで以上に高まっている。小・中学生や国内外の関係者など、不特定多数の人を受け入れる酪農教育ファームの認証牧場では、飼養衛生管理基準の順守に加えて、独自の工夫で防疫対策に取り組む牧場も多い。宮崎県新富町新田で酪農を営む本部(ほんぶ)農場では、出入りする車両と人に消毒剤を散布する手作りのゲート=左写真=を整備して二段構えの防疫体制を構築する。口蹄疫の発生から8年。あの悲劇を繰り返したくないと取り組んでいる本部昇代表(67)を取材した。
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〈写真:「消毒液を作る手間が大幅に減った」と話す本部代表〉