「なにわ特産品」に指定される「大阪なす」を中心に、ハウス60アールで野菜を栽培する大阪府富田林市龍泉の古川雅英さん(38)。「ある程度は知られているが、もっとアピールが必要」と、良品生産とともに産地のPRに力を注いでいる。「歌う農人(のうと)」として活動し、ギターを抱えて農業をテーマにした自作の歌をイベントなどで披露。また、昨年は農業経営強化プランのコンテスト「おおさかNo-1(のうワン)グランプリ」に出場し、大阪なすのブランド力向上へ向けた構想を発表した。「大阪の農業者はそんなに多くない。もっと面白いことをして盛り上げたい」と、楽しみながら産地振興を目指す。
(3面・暮らし)
〈写真:大阪なすのハウスで作業する古川さん。整枝をしない放任栽培で育てる〉