人や物の往来が活発化する大型連休を迎え、農林水産省や都道府県の家畜衛生部局などが防疫対策の強化を呼び掛けている。特に韓国や中国など近隣諸国で口蹄疫が断続的に発生する中、空港などにおける水際対策を強化・徹底するとともに、生産現場には(1)発生予防(2)早期発見・通報(3)迅速・的確な初動対応――を基本とした飼養衛生管理基準の順守徹底を求めている。口蹄疫などの家畜伝染病は、ひとたび侵入・まん延すれば、国内の畜産・酪農基盤へ深刻な打撃を与える。急増する訪日外国人旅行者への対応などを含め、生産現場のみならず、国全体で家畜伝染病への危機意識を共有し、防疫対策を確実に実施する必要がある。
(2面・総合)