農研機構・革新工学センターは、野菜などの作業でとる正座姿勢が足首などを圧迫することから、負荷を軽減できる農作業用椅子を、鳥取県と共同で開発した。スイカのトンネル内でのつる引きを想定した自転車のサドル形の椅子で、足、膝、腰などの疲労や痛みを軽減する。マジックテープで作業者の臀部(でんぶ)に固定でき、移動の際に手で動かさずに済むのも特徴だ。スイカだけでなく、葉物野菜などしゃがんだ作業が多い他作目への応用も期待されている。
(9面・営農技術)
〈写真:正座したとき両すねの内側に収まるように、椅子の下面は船形になっている〉