菌床やカキ殻などでボカシ 育苗ハウスの換気に配慮
茨城県小美玉市佐才の浜野博士さん(55)は、イチゴの土耕栽培による良品生産を追求し、ブナマイタケの廃菌床やカキ殻などを使った堆肥を利用する他、育苗ハウスを屋根部も開口できるよう改良し、換気に配慮するなど独自の工夫を重ねている。また、ハウスに設置した環境センサーで、室温や地温、炭酸ガス濃度などを計測、数値をもとに灌水〈かんすい〉のタイミングを見極めるなど適時、適量の管理を行い、品質向上と経費削減につなげる。品種は県育成の「いばらキッス」を栽培し、化学肥料・農薬の使用を大幅に抑えて特別栽培農産物の認証も取得している。
(17面・営農技術)
〈写真:5年前から「いばらキッス」を栽培する浜野さん。「形の良さが特徴」と話す〉