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温州ミカン 低樹高の主幹形仕立てで省力と品質向上 ―― 広島県大崎上島町・シトラスかみじま(17面・営農技術)【2017年11月4週号】

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 広島県大崎上島町原田の農事組合法人シトラスかみじまは県農業技術センターと協力して、温州ミカンで主幹から側枝を直接伸ばして結実させる「主幹形仕立て」を導入、省力化や品質向上を実現している。樹高が約2メートルと低く作業位置が主幹周辺へ集中するので、収穫などがしやすく、全体の作業時間が3割ほど削減できる。地面に近い下枝の生育を抑えた円筒形の樹冠にすることで、密植でも日当たりが良く収穫での一輪車などの作業動線も確保しやすい。点滴灌水(かんすい)や夏秋一発施肥を組み合わせ、施肥への作業負担を軽減する。不作のない収量安定に向け、作業体系や管理方法などの検討を続けている。

(17面・営農技術)

〈写真:「背を伸ばせば果実に届く。管理作業が大幅に楽」と金原さん〉