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イネ科作物「エリアンサス」 乾燥させ高い燃焼効率(9面・営農技術)【2017年11月2週号】

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 栃木県さくら市内で、草丈約4メートルの巨大なイネ科作物「エリアンサス」が栽培されている。乾燥させると燃焼効率が高く、国産燃料の確保に期待が集まる資源作物。破砕・造粒するとペレット燃料として温水器や暖房などに利用できる。灌水(かんすい)や病害虫防除などの手間が少なく、耕作放棄地の有効活用にもつながる。農研機構は民間と共同で、既存の飼料用収穫機で刈り取り、小規模の加工設備で燃料化できる生産体系を構築。燃料を輸入の鉱物に頼らず地元で安定確保する「エネルギー自給型農村」の実現に一歩近づいた。

(9面・営農技術)

〈写真:定植3年目のエリアンサス。野口さんの身長を超え、草丈4メートルまで育つ〉