「種を付けるときは市場に出す2年後を想像する。子牛が生まれ、狙った通りに発育するとうれしい」と、和牛繁殖のやりがいを話す、鹿児島県湧水町鶴丸の前田格男さん(62)。以前は兼業で取り組んでいたが、定年退職を機に優良牛生産に専念する。9月に仙台市で開かれた第11回全国和牛能力共進会(全共)宮城大会では、鹿児島県代表として第6区(高等登録群)に出品。最高賞となる優等賞1席に輝いた。第二の人生は、さらに腕を磨きながら"生涯牛飼い"の道を進む。
(3面・暮らし)
〈写真:優等賞1席の牛を並べ、「より良い牛を育てていきたい」と話す前田さん〉