高さ3メートルほどのリンゴ樹を薄い垣根状に密植する高密植栽培(トールスピンドルシステム)を80アールで実践し、多収や省力化などに成果を挙げている長野県塩尻市広丘の永原志朗さん(76)。この技術は苗木本数の確保が課題となるため、解決策として1本の苗木から2本の主枝を伸ばし誘引する「2軸仕立て」(バイアキシス)を試みている。樹勢を制御しやすく、誘引などの作業削減も期待できる。面積当たりの収量を維持しながら、苗木の4割削減を目標に改植を進めている。
(15面・営農技術)
〈写真:2軸仕立ての苗木を前に「樹勢をコントロールしやすいのが大きな利点」と永原さん〉