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日米経済対話でトランプ政権がFTA交渉に関心 新たな開放圧力に屈するな(2面・総合)【2017年10月4週号】

 日米両政府は16日、麻生太郎副総理兼財務相とペンス米副大統領を議長とする経済対話の2回目の会合を開き、ペンス米副大統領が日本との自由貿易協定(FTA)交渉入りに関心を示した模様だ。米国に環太平洋連携協定(TPP)への復帰を促している日本政府は慎重な姿勢を示すが今後、米側の圧力が強まるのは確実とみられ、11月のトランプ米大統領の訪日の際に議題に上る可能性も指摘されている。トランプ政権は対日貿易赤字を問題視しており、仮に交渉に入ることになれば、農産物の関税などで先のTPP合意や日本と欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)大枠合意の内容を上回る要求を突き付けてくるのは必至とみられる。政府には交渉入りで押し切られることなく、国内農業を守る強い姿勢を望みたい。

(2面・総合)