畜産物の安全性確保のため、HACCP(危害分析・重要管理点)の手法を農場経営に取り入れる畜産農家が増えている。各工程ごとに微生物による汚染や異物混入などの危害要因を分析し、危害防止につながる特に重要な工程を継続的に監視・記録する衛生管理システムだ。農場HACCP認証の取得数は9月26日現在、129農場となっている。従業員の意識向上や適切な飼養衛生管理を励行することで、事故低減にもつながる。ただ、書類作成など農家の負担も大きく、第三者のアドバイスは欠かせない。一方、山形県では、NOSAI山形(山形県農業共済組合)の獣医師20人が農場指導員となり、損害防止事業としてHACCP導入を支援している。
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〈写真:牛の健康状態を確認し、管理簿に記帳する布川場長〉