津軽伝統野菜の一つ「大鰐温泉もやし」を軸にした、青森県大鰐町の町おこしが注目を集めている。大鰐温泉もやしは、温泉熱と温泉水を利用した土耕栽培が特徴で、350年以上の歴史がある。独特の食感と味わいで、地元だけでなく都内の百貨店や県のアンテナショップでも人気が高いという。昨年9月には大鰐温泉もやし増産推進委員会が発足。国の地方創生事業を利用し、ブランド力向上と増産を進めている。この取り組みの拠点となっている、地域交流センター「鰐come〈ワニカム〉」と、生産者の八木橋順さん(44)、八木橋祐也さん(29)を取材した。
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〈写真上:サワから大鰐温泉もやしを取り出し、栽培方法について説明する祐也さん〉