経営の大規模化や多角化が進む中、パソコン用の簿記ソフトを経営管理に生かす農家も増えている。設定された項目に数字を入力するだけで、手書きや表計算ソフトでは手間が掛かる複数の計算や書類作成などができるほか、品目ごとの収支など経営分析の機能を持つ製品もある。さらに最近は、農産物の売り上げや農業資材の購入実績などから農家のパソコンへ自動的に金額を記録できたり、普及センターや会計事務所へ入力情報を送付して相談できたりするなどデータ連係機能を備えるものも見られる。青色申告を実施している農家も、これから挑戦する農家も、市販ソフトの有効活用で日常の記帳を省力化してはどうだろう。
(12面・資材)