施設キュウリ20アールで、年4回の土壌診断や自らが行う分析など、データに基づいて効率的な施肥を実践する埼玉県加須市上種足の清水文章さん(35)。「適正な施肥は安定経営に直結する。データから自分で判断することを大切にしている」と話す。各肥料成分の蓄積量などを計算し、必要な成分だけを単肥などで補う。リン酸過剰だったハウスでは大幅な減肥で、収量を維持しながら1作で肥料代を10アール当たり1万7千円削減した。さらに、収量安定のために、定期的にキュウリの葉柄を採取してチッ素吸収量の変化を測定する「栄養分析」も行い、追肥の時期などを調整している。
(9面・営農技術)
〈写真:チッ素吸収量の測定を実演する清水さん〉