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九条ネギと青ネギを周年栽培 露地のリスク 技術で緩和 ―― 京都府・株式会社京都知七(9面・営農技術)【2017年8月3週号】

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 外食産業などでは、国産の刻みネギ需要が依然高い。飲食店などへの契約栽培は安定価格で取引できる一方、露地栽培での安定生産による信頼確保には、夏の高温や台風などを乗り切ることが重要となる。九条ネギの産地である京都府で、九条ネギと青ネギ計12ヘクタールの周年栽培に特化して経営する株式会社京都知七(ともひち)では、生育不良や病害虫を避けるため、冷涼な山手の農地も借りて収量や品質の向上に努める。台風の対策には、収穫間際のネギが倒伏しないよう草丈を調節し、接近時には茶摘機で葉の先端を刈り取って低くするなど対策を重ねている。重義幸代表(39)は就農9年目ながら年商1億6千万円を実現。「従業員と共に、さらに生産性を高めて農業の日本代表になりたい」と話す。

(9面・営農技術)

〈写真:「従業員とともに生産性を高めていきたい」と重代表(右)〉