花き卸・国内最大手の大田花きは4月から委託手数料を改定した。一律9.5%から8%に引き下げる代わりに「荷扱い料」として1口当たり100円(同社が求める規格を満たせば同50円)を徴収する。"1口"とは、セリや相対取引で売買される単位。卸売市場法の改正で2009年に委託手数料が自由化されて以降、料率を引き下げたのは同社が初めて。手数料の透明化を図り、物流経費の削減や生産者の手取り確保につなげられると期待される。しかし一方で「単価が低い品目は手数料の負担が増す」などの産地の声が聞こえるのも事実だ。委託手数料改定の目的や現状、産地の声などを取材した。
(8面・流通)
〈写真:大田花きの「機械セリ」〉