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中山間地の集落 7割が農地維持に不安感(2面・総合)【2017年4月1週号】

 農林水産省は3月27日、中山間地域等直接支払制度に関する第三者委員会を開き、2015年度から始まった第4期対策の実施状況や中間年評価に向けた議論などを行った。16年度の取り組み面積(1月末現在)は66万1千ヘクタールとなり、前年度に比べれば1.1%増えたものの、第4期対策への移行に伴い生じた減少分は依然回復していない。さらに、担い手不足などに伴い同制度に参加する集落の約7割が、10年後の農地維持に不安を持っているとの調査結果も示された。中山間地域は食料の安定供給だけでなく、国土保全など多面的機能の発揮にも大きな役割を担っている。次世代へ確実につないでいくために、地域振興につながる支援策を総動員する必要がある。

(2面・総合)