山口県農林総合技術センターは、主に葉柄(ようへい)を収穫する「畑ワサビ」を安定生産する技術を開発した。標高の高い林間の畑で生産するのが一般的だが、栽培期間が20カ月と長く、栽培技術も特殊で生産者が減少している。センターでは、セル苗をハウス内で育成し、土耕の耐雪型ハウスに定植、栽培期間を9カ月間短縮する「超促成栽培」によって、1年1作を可能とした。トマトやホウレンソウと組み合わせた営農モデルを提案し、中山間地域の所得アップにつなげる。
(11面・営農技術)
〈写真:ハウスで栽培する畑ワサビを示す日髙専門研究員〉