滋賀県草津市北山地区を中心に古くから伝わる伝統野菜「山田ねずみ大根」。かつては盛んに栽培され、漬物などにして親しまれてきた――を復活させようと取り組むのは、同市青地町の地域交流グループ「青地野こんこん会」だ。メンバーは平均年齢72歳の男性6人。定年退職後の余暇を仲間と一緒に楽しもうと栽培に汗を流している。14日にはJA草津市が運営する直売所で山田ねずみ大根を使った漬物「こんこん漬け」の販売が始まった。高齢化による離農や急速な宅地化が進む中で、伝統野菜を多くの人に伝えようと力を合わせて活動する。
(3面・暮らし)
〈写真上:山田ねずみ大根の生育を確認する青地代表(左)らメンバー。会の名前の「こんこん」は地元でたくあんを意味する〉