モモ75アールを栽培する香川県丸亀市飯山町の建石照夫さん(73)は、枝を誘引して日陰をつくる「返し枝」で樹体の日焼けを防止するなど独自の工夫を組み合わせることで、樹齢を長期化させている。苗木の定植前に客土や暗渠〈あんきょ〉敷設などを行い、根傷みを防ぐ。樹木ごとの特徴を観察し、生産が不安定な樹木は成木となる5年以内に更新している。小まめな管理を行いながら、優れた個体を選抜し、長期的に良質果を安定生産している。
(11面・営農技術)
〈写真:返し枝を示す建石さん。「視察に来た農家にも、よく注目される」と話す〉