福井県あわら市田中々の橋本哲郎さん(59)は、大麦「ファイバースノウ」の播種や明・暗渠(あんきょ)の施工を集落内の認定農業者2人と協働する。自前のトラクターや作業機を持ち寄り、労賃や機械の借り上げ料、燃料費を設定し、従事した作業量に応じて精算することで効率的な麦作に努めている。水稲収穫後に自己負担で排水ますを掘り下げるなど排水対策を徹底し、2016年産は10アール当たり収量382キロ(県平均301キロ)を達成した。後作のソバは、集落内で一手に引き受けて収益を確保。過剰な人件費や機械投資を避けながら、所得向上に向けた工夫を凝らす。
(13面・営農技術)
〈写真:大麦の生育を確認する橋本さん。作付け圃場は団地化され、効率的に作業できる〉