「ここに書いてある『十七代目』、キャッチーでしょ。どんな人と名刺交換しても、確実に覚えてもらえるんだよね」と名刺を指しておどける、埼玉県入間市寺竹で300年続く農家の17代目・上原隆介さん(37)。常時約4ヘクタールでサトイモ30アールやニンジン50アールなど20~30品目を栽培、9割をスーパーで直販するなど、先代・先々代のやり方にとらわれない自分独自の経営方針を定め前に進む。「しっかり稼いで長続きさせるための、自分なりの判断を大切にしている」と自信を見せる。経営移譲前だが父親からの信頼を得て、経営戦略を練る担い手を取材した。
(3面・暮らし)
〈写真:帳簿をチェックする上原さん。「しっかり稼いで農地を維持することは農家の責任」〉