小麦は、麺やパン、菓子など数多くの料理や食品に使用する生活に欠かせない穀物の一つ。しかし、高温多湿の日本では、品質や作柄が不安定になりやすく、その大半を輸入に頼っている。近年の品種改良によって、多様な用途に適した小麦の新品種が次々と誕生。消費者の国産志向を後押しに「国産小麦を使った商品で差別化を図りたい」と考える実需者も多く、生産者と行政が連携した普及・推進の取り組みが全国で広がっている。2月17~19日に東京・千代田区で開かれた「国内産麦使用試作品 全国統一試食会・商談会」の様子と、国産小麦を巡る状況を紹介する。
(7面・特集)
〈写真:ズラリと並ぶ国産小麦のパンに次々と手を伸ばす来場者〉