高糖度なミニトマトを養液栽培する愛知県豊橋市野依町のJA豊橋ミニトマト部会「あまえぎみ研究会」は、データに基づく生産管理により"勘に頼る農業からの脱却"を目指す。部会員29人全員が園芸施設にセンサーを設置し、毎日の室温や日射量などを記録。月1回の圃場巡回で生育を確認し、数値と照らし合わせて課題を共有する。毎回の出荷前は糖度を記帳し、週1回は出荷前に品種ごとの色みを確認して品質の安定を図る。部会員の半数は、設定数値に合わせて自動で天窓・側窓の開閉や暖房装置の起動などを行う環境制御システムも導入。最適な肥培管理を徹底し、高品質を維持しつつ増収を図る。
(9面・営農技術)
〈写真:「こまめに記録を取り、分析していくことがポイント」と金子さん〉