「常に先を読んで作業する農業は、試合の流れを読む練習になるし、自分で食べるものを作るのはアスリートとしてためになる。農業とハンドボールをストレスなく両立できています」と話す筒井亮喜さん(26)。福岡県糸島市のハンドボールチーム「フレッサ福岡」で「バックプレイヤー」として活躍する選手だ。フレッサ福岡の選手たちは練習や試合に汗を流す一方、日中は農家の仕事を手伝い、指導を受ける"農家の卵"でもある。貴重な労働力として地域に貢献しながら、収入を確保する。受け入れ先の農家からは「まじめに働いて、根気もある」と評価は高く、引退後の就農も視野に入れる。チームの活躍で地域を盛り上げてほしいと、ハンドボールと農業という異色のタッグに期待は高い。
(3面・暮らし)
〈写真:選手らに農作業を指導する日髙代表(左)〉