自民党は10日、新設した中山間地農業を元気にする委員会(委員長=宮下一郎衆院議員)の初会合を開き、中山間地域の集落コミュニティーを維持し、多様な農業経営を育成する政策の充実・強化に向けた検討を開始した。12月上旬にも政策提言をまとめ、来年度予算案などへの反映を目指す。中山間地域農業は日本の耕地面積の4割を占め、食料の安定供給はもとより、多面的機能の維持・発揮に重要な役割を担っている。一方、深刻化する高齢化や担い手不足への対応は待ったなしの状況だ。厳しい生産条件下でも営農を継続し、地域を支えている多様な農家が展望を持てる施策の確立が求められる。
(2面・総合)