中山間地の水田を多く抱える石川県七尾市中島町の農事組合法人なたうちは、圃場間を遮る用水路上に簡易な橋状の通路「水路横断」を設置し、移動を含めた収穫時間を4分の1に短縮するなど作業を改善している。同県では、県農林総合研究センターが考案した、傾斜地など大区画化が難しい圃場でも取り組める簡易な農地改良の普及を進める。条件不利地でも水田管理の集約を進め効率化が求められる中、規模要件などを理由に基盤整備に踏み込めない課題に対応する。
(9面・営農技術)
〈写真:用水路に密着しない高さに設け、負担がかからないようにしている。「狭い農道でも、農機がすれ違いできれば作業しやすい」と村田代表〉