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特別栽培米「あきたこまち」/大豆、米ぬかの有機肥料 肥効が最大限に ―― 秋田県大仙市・絹川仁三郎さん(11面・営農技術)【2016年10月2週号】

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 水稲19ヘクタールなどを手掛ける秋田県大仙市南外本宿の絹川仁三郎さん(64)は、化学肥料不使用の特別栽培「あきたこまち」4ヘクタールを生産。元肥には、くず大豆や無洗米製造時に出る米ぬかなどを含む有機肥料(5―1・2―1)を10アール当たり90キロを全層施肥し、追肥は行わない。耕起から2週間後に代かきすることで有機肥料を発酵促進、養分吸収を促し、初期生育を向上させる。今秋からは、ノビエ対策に石灰窒素を導入する。稲わらの上に散布して秋耕起しなくても、翌春にノビエが一斉に出芽し、春耕起で土中埋没により十分な抑草効果が得られたためだ。資材を使いこなし、良食味米生産に努めている。

(11面・営農技術)

〈写真:昨年秋に石灰窒素を散布した試験圃場で絹川さん。ノビエが多発していたが、今年はほとんど見られない〉