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材料の栽培から製造まで一貫 家族で守る伝統の松本箒/両親からの継承技術を磨く地域と協力して生産拡大 ―― 長野県塩尻市・米沢ほうき工房(3面・暮らし)【2016年10月1週号】

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 「松本箒(ほうき)の特長は柔らかさ。日本文化を見直す動きもあり、多くの注文をもらっている」――。長野県塩尻市広丘で米澤ほうき工房を営む米澤資修(もとなお)(41)さんは、材料となるホウキモロコシ(30アール)を栽培し、伝統の松本箒を製造・販売する。祖父の代から続く技術を受け継いで5年目。140センチの「長ぼうき」のほか、女性でも使いやすい一回り小さくした120センチの「中ぼうき」など新製品の開発も行う。「インテリアとして部屋に飾りながら手軽に使えるほうき」を目標に、父親の勝義さん(74)、母親の純子さん(69)と、150年以上続く松本箒を守っている。

(3面・暮らし)

〈写真:引き抜くようにホウキモロコシを収穫する資修さん(左)と純子さん。雨に当たると穂が変色するため、天気に気を使いながらの作業だ〉